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中越(小粟田原)飛行場跡地①(資料編)

小千谷駅から北北西へ4kmの小粟田原と呼ばれる一帯に・・・

地元自治体の手によって飛行場が建設されました。

飛行場は軍部に献納し飛行部隊を誘致する目的で作られましたが、

結局は帝国飛行協会に寄付され、そして終戦を迎え、現在は広大な美田が広がっています。




小千谷市史 下巻(小千谷市史編修委員会、昭和56年11月20日発行)

第3章 軍国体制下の郷土

P541~542
中越飛行場の建設

 このような軍国的風潮によって促進され、またこの風潮をより促進するにあずかって大きかったのは、「中越飛行場」建設運動である。広さ十万坪をこえる小粟田原は飛行場の適地であって、大正十一年ころすでに工兵大隊移転と陸軍飛行場設置の風説が地元に流れていたほどであった。その後大隊廃止によって文字通り荒野となるや、これによって大打撃をこうむった千田村が、昭和二年、当時魚沼郡が熱望していた蚕糸農学校の誘致を請願するなど、種々利用法が考えられたが、どれも物にならずに過ぎていた。六年十月、小千谷町商工会は第二師団管下の飛行場設置を陸軍航空本部に請願し、飛行場運動の火蓋を切った。七年小千谷町と三島郡片貝村は連繋して、東京飛行学校長遠藤辰五郎を招いて、「ユニボル式戦闘機」による試験飛行をおこなわせ、「プロペラの音勇しく白銀の翼を斜陽に輝かせ」た高等飛行に近郷在住から集まった大観衆を驚かせた(『小千谷タイムス』)。遠藤は小粟田原を適地として推奨し、さらに帝国飛行協会々長四王天延孝陸軍中将も視察して賞賛したので、これに勢いを得た小千谷町・片貝村は付近十四ヵ町村の軍人分会・青年会を糾合して、八月下旬延三,七二〇人の労力奉仕によって四万坪、さらに九月延二,一五五人の失業対策工事によって一万三千坪の地ならし工事をし、さらに小千谷・千田・片貝三町村の学童の労力奉仕による仕上げ工事をおこなった。
こうして九月二十二日、所沢陸軍飛行学校の甲式四型戦闘機・乙式一型偵察機等七機が飛来して、盛大な開場式が挙行された。十一月「中越飛行協会」が設立され、年度内に正会員四,一二〇名を獲得したことは、運動が全住民規模に及んだことを示している。

 小千谷町・片貝村はその後も整地拡張に努めたが、その究極の目的は、大隊廃止のいたでを埋め合わすために飛行場を軍部に献納して、軍用飛行部隊を誘致することであった。帝国飛行協会は、民間飛行普及のために軍部献納を急がないよう忠告していたが、各町村はこれを押し切って九年二月軍部献納を請願した。しかし積雪による冬季の使用不能その他の戦略上の欠陥を持つために、地元の熱望はついに実現されず、結局十二年二月帝国飛行協会に寄付し、以降同会の管理にゆだねられることになった。軍国的傾向に便乗して地域の振興を策した一つの失敗例となったわけである。

P561~562
戦局の悪化

 昭和二十年に入ると、フィリピン・硫黄島・沖縄の相つぐ失陥によって、戦局は本土決戦の最悪の事態に突入し、三月これに備えて「国民義勇隊」の結成が閣議決定された。
 開戦以来空襲対策として防空監視哨が置かれ、警察官による訓練指導がときどきおこなわれていた。十八年五月以後は実際に町役場上に立哨し、十九年四月県の通達で防空重要地に指定されてからは、
一段と訓練も強化されていた。
 直接戦火の洗礼をうけるとはよもや予想しなかったのに、今や空襲の危険はおろか米軍上陸・一億玉砕が現実の問題として迫ってきた。「国民義勇隊」はすでに限界に達していた大政翼賛会組織による国民動員の
限界を突破するために結成されたもので、前線・銃後の区別なく、全国民を地域・職域においてそのまま作戦に直結させる目的を持っていた。
 二十年八月一日の長岡空襲は、隣接するわが市域の人心に大衝撃を与え、戦局の危急を身をもって感じさせた。そのころ敵機はしばしば飛来して、小粟田原飛行場を目標として機銃掃射を加えたりした。
ある日、勤報隊が滑走路のカムフラージュのために芝を植え、飛行機を隠すために土穴を掘る作業をしていたところへ、数機の飛行機が現われた。一同空を仰いで万歳万歳と手を振っていると、いきなり機銃掃射を受け、文字通り仰天して林の中に逃げこんだといった話もある。戦局の急迫は人々の想像のほかだったのである。

年表

昭和七年一〇月二二日 

小千谷飛行場開場式挙行。後年昭和九年五月に中越飛行場と命名され、更に昭和一六年勤労奉仕等により第二次拡張工事がなされ六万余坪となる。

昭和二一年五月二四日

小粟田原飛行場跡地(約二二町歩、農耕可能地一〇~一二町歩)を開放、開墾希望者に無償貸与する件、議員協議会に於いて決定。


さて、この飛行場・・・・・

開場が昭和7年ですから、当然米軍の初期情報にも民間飛行場として出て来ます・・・・









米軍の後期情報




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Author:再生おじさん
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